DIVISIONS
構造分子生物学
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沼田 倫征(ぬまた ともゆき) 准教授 伊都地区准教授農学研究院 生命機能科学部門
原核生物は、ウイルスの感染とその増殖を抑制するしくみや生息する環境の変化に対して速やかに適応する能力を有している。これらに関わる因子の多くは細胞内でクロストークするとともに、細菌の病原性にも関与する。当研究室では、CRISPR-Cas系、トキシン-アンチトキシン系、リボスイッチなどの非コードRNAに焦点をあて、これらが機能するしくみと細胞内でのクロストークが引き起こす生命現象の解明を目指している。当該研究は、病原性細菌感染症を克服する新たな治療戦略の確立に道を開くものと期待できる。また、CRISPR-Cas系はゲノム編集にも利用されており、その作動原理の解明を通した新規な遺伝子工学およびゲノム編集技術開発も進めている。
クライオ電子顕微鏡単粒子解析によるCRISPR-Casエフェクターの3Dマップ