DIVISIONS
機能組織化学
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片山 佳樹(かたやま よしき) 教授 伊都地区教授大学院工学研究院 応用化学部門
最近の研究から、老化・寿命を制御する分子基盤が徐々に明らかとなり、アンチエイジングを実現する分子メカニズムについての報告が相次いでいる。当研究室においてはこれまで、ヒト培養細胞を用い細胞老化誘導因子およびシグナル経路に関する解析を進め、細胞老化研究という観点から老化を制御・誘導するシグナル・因子群の分子基盤を明らかにしてきた。現在は、ここで得られた細胞老化の分子基盤情報及び長寿遺伝子をターゲットとして、アンチエイジング食品の探索・同定とその機能性の分子基盤に迫る研究を行っている。現在は以下に示す研究を行っている。
• 長寿遺伝子をターゲットとしたアンチエイジング食品の探索
• アンチエイジング食品の機能性(育毛、皮膚改善、運動模倣、記憶機能改善)とその分子基盤解明
• 細胞老化因子による加齢性疾患制御に関する研究
九州大学システム生命科学府の生命工学部門機能組織化学(片山)研究室についての紹介動画です。
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岸村 顕広(きしむら あきひろ) 准教授 伊都地区准教授大学院工学研究院 応用化学部門
超分子化学のアプローチに基づき、特に水性媒体中における新規高分子ナノ/マイクロ構造の作成原理の確立とその構造解析に焦点を当てた研究を行っています。開発した材料は、特に生命科学やバイオメディカル分野への応用展開を行います。特に、より先進的なドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発に向けて、ナノ病態生理学のための高機能プローブや新たな投与経路を開拓するナノキャリアシステムの開発を精力的に進めています。また、最近では、タンパク質や核酸医薬送達システムや生体内ナノリアクターの新戦略を提案しているほか、細胞質や細胞内液液相分離を模倣した人工系の開発を行っており、産業や医療への応用のみならず、基礎的な生命科学分野での活用を目指しています。
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森 健(もり たけし) 准教授 伊都地区准教授大学院工学研究院 応用化学部門
材料や手法にはこだわらず、サイエンス(生命の理解)とテクノロジー(医療の問題解決)の両方でインパクトのある研究を目指し、広く国内外の異分野の研究者と協力して進めています。サイエンスに関しては、なぜ進化の最上位にいる我々人類が依然として疾患を抱えているのかについて、答えたいと思っています。また、テクノロジーに関しては、予防医療を可能にする創薬技術、またそれをサポートする超早期診断技術を開発しています。