九州大学大学院システム生命科学府

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DIVISIONS

幹細胞生物学

太田 訓正
(おおた くにまさ) 教授 伊都地区
教授
大学院基幹教育院 自然科学実験系部門

動物の形づくりの基本となる幹細胞の増殖・分化制御機構を、マウスの脳神経幹細胞を対象に研究を行っている。我々が、単離・命名した分泌型タンパク質TsukushiとAkhirinは、脳神経幹細胞が局在する側脳室下垂と海馬に特異的に発現していることから、これら遺伝子のノックアウトマウスやトランスジェニックマウスを用いて、脳神経幹細胞ニッチ制御の分子メカニズムの解明を目指している。 また、我々は、生きた乳酸菌をヒト皮膚細胞に取り込ませると、細胞が多能性を獲得する現象を見出し(Ohta et al., 2012)、リボソームがこの形質転換を担うことを報告した(Ito et al., 2018)。真正細菌が古細菌に感染し、二つの生物が共生した後、真正細菌の遺伝子が移動し真核細胞が出現したことを唱える「細胞内共生説」を実験的に証明するユニークな研究も行っている。

熊本大学時代の研究室
URL:http://srv02.medic.kumamoto-u.ac.jp/dept/devneuro/

九州大学システム生命科学府の生物科学部門幹細胞生物学(太田)研究室についての紹介動画です。