九州大学大学院システム生命科学府

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DIVISIONS

進化遺伝学

手島 康介
(てしま こうすけ) 教授 伊都地区
教授
大学院理学研究院 生物科学部門

ゲノムには多くの多様性が存在します。これらの多様性はその生物集団が経験した歴史・変異のメカニズム・機能的制約・適応など様々な要因が相互に影響して形成されたものです。私の研究グループではバイオインフォマティクスや集団遺伝学を用いて集団史の推定や適応の検出に取り組んでいます。共同研究者と協力して樹木や哺乳類のNGSデータ解析を行い、変異や発現産物の多様性の解析に取り組んでいます。また、昨今の配列解析技術の発展に伴い、利用できる多様性データは質量ともに日々変化しています。それらの大量データを効率よく有効に解析するための研究も必要です。我々は理論やシミュレーションを組み合わせて、新たな検定・推定方法の開発やゲノム多様性の動態を包括的に理解するための基礎研究も進めています。

九州大学システム生命科学府の生物科学部門進化遺伝学(手島)研究室についての紹介動画です。

早川 敏之
(はやかわ としゆき) 准教授 伊都地区
准教授
大学院基幹教育院 自然科学実験系部門

「ヒトとは何か?」は人類にとって普遍的な問いです。私の研究室では、この問いに答えるべく、ヒト化の分子基盤の解明を目指しています。シアル酸は、細胞表面の糖鎖末端にある酸性単糖であり、シアル酸に関わる受容体や酵素は、脳神経活動などにおいて重要な役割を果たしています。これらシアル酸に関わる分子に見られる、発現、機能のヒト特異的な変化は、ヒトの進化に関わりヒト化の原動力となったと期待されます。そこで、それらヒト特異的な変化のヒト進化での役割を知るため、進化医学の視点から研究を行っています。