九州大学大学院システム生命科学府

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DIVISIONS

認知神経科学

ヨハン ローレンス
(ヨハン ローレンス) 教授 伊都地区
教授
大学院基幹教育院 自然科学実験系部門

「我思う故に我在り(cogito ergo sum)」- デカルトの言葉として有名なこのフレーズは、彼の哲学的思想が推論(思い考えること)から始まっていたことを示していますが、実はこの言葉の完全な形は「我疑う故に我思う故に我在り(dubito ergo cogito ergo sum)」だったという説があります。思い考える前に物事を疑う姿勢を持つことが重要だ、というわけです。
研究活動概要:
1.カオス力学系に代表される複雑系数理理論に基づくアプローチによる新しい神経データの解析方法の開発:行動分析や神経生理学における従来の静的かつ決定論的な視点を超える新たな手法を目指して
2.神経科学分野における生物倫理を考慮したより良い実験のあり方と実践方法の検討:動物モデルを使った実験の倫理的コストの最小化・最適化を目指し、科学的かつ倫理的な観点から動機づけされた適切な実験アプローチを探る
3.ラットから線虫といった「非高等」動物モデルにおける様々な行動の認知的側面の探求
4.神経科学と心理学や哲学、その他いわゆる文系的学問の学際的な融合:意識やこころに関する問題を扱う文系分野の諸研究が従来用いてきた心理分析学的研究アプローチを認知神経科学的手法へと転換させる試み

九州大学システム生命科学府の生命情報科学部門認知神経科学(ローレンス)研究室についての紹介動画です。